ケイスさん、こんにちは。
毎週楽しく拝聴しております。
ところで、今回の配信の中で、いくつか自分の知っている史実と食い違う
お話がありましたので、指摘させていただきます。
まずクロワッサンが誕生したのは、フランスではなくナポレオンの時代より
100年以上前のオーストリアです。トルコ軍にウイーンを包囲されるも
なんとか撃退に成功したウイーンの市民が、勝利を記念してトルコ国旗を模した
三日月型のパンを食べるようになった、というのが始まりといわれています。
(諸説ありますが、いまのところこれが通説。とりあえずフランスではありません)
クロワッサンがパリの名物になったのは、オーストリアからマリーアントワ
ネットが嫁いで以降です。(彼女は菓子職人と料理人を大量に引き連れて
嫁いできたそうな)
ちなみに、現在のようなバターたっぷりでさくさくしたクロワッサンが定着
したのは1920年以降で、実は割と最近のお話です。
ただしナポレオンにも一応パンに関する功績はありまして、例えば
フランスパンを現在よく見る太さ・長さに統一したのは彼の指示だと
言われています。(輸送と分配の効率化のために、サイズを統一した)
また参謀本部に関しても、その発祥はフランスではなくプロイセンで、
創設者としてはクラウゼヴィッツの師匠筋にあたるシャルンホルストや
グナイゼナウが挙げられます。
ナポレオン期以降、国民軍という概念が出来たという指摘は、まさに
その通りで、これは軍事史上の重要な転換点となっています。
(この辺の話については、菊池 良生著:傭兵の二千年史という本が
わかり易くまとめています。気軽に読める本なのでオススメです。
では。
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おおおおっ
そうだったのか!!
やはり一夜漬けはダメですね
ご指摘ありがとうございました!(ケイス)